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執筆者の写真事務局

2025/01/19(日)東京歯科大学 愛媛県支部 講演

更新日:12月17日


演題名:「口腔機能発達不全と歯列不正:原因を理解し、子どもから高齢者へつなぐ健康支援」

 副題1:『小児の口腔機能発達不全症と歯列不正:原因を追求し、早期に対応する』

 副題2:『多職種連携で支える0歳からの口腔機能育成と健やかな発達』


抄録:口腔機能の発達不全と歯列不正は、現代の小児歯科医療において重要な課題となっています。本講演では、小児期から高齢期までの口腔機能を通じた健康支援について、わかりやすくお伝えします。 前半では、「口腔機能発達不全症」と「歯列不正」がどのように関連し、子どもの成長過程に影響を与えるのかを解説します。口腔の機能(噛む、飲み込む、呼吸する、話す)と形態の不調和が引き起こす問題点を、具体例を交えながら、基本から丁寧に説明します。原因を理解し、適切な時期に対応することが、子どもたちの健やかな発育につながります。 後半では、0歳児からの口腔機能育成をテーマに、母乳育児支援、離乳食指導、言語発達の支援、さらには姿勢や発達の問題へのアプローチについてまとめます。口腔機能は単独では発達しないため、助産師、管理栄養士、言語聴覚士、理学療法士、作業療法士、保育士、小児科医、耳鼻科医といった多職種との連携が極めて重要です。多角的な支援を行うことで、子どもたちが適切な成長段階を経て、口腔機能を獲得できる環境を整えることが求められます。 さらに、小児期の口腔機能発達不全がそのまま放置されると、将来的に高齢期における「口腔機能低下症」へとつながることが分かっています。成長期に口腔機能を育てることは、単に子どもの健康を守るだけでなく、高齢者の口腔機能維持、ひいては健康寿命の延伸にもつながります。歯科医療者として、子どもから高齢者まで一生涯にわたる口腔機能を支える視点が重要です。 本講演では、口腔機能の評価や支援のポイントを基本から丁寧にお伝えし、明日からの臨床に活かせる内容をお届けします。子どもたちの未来を支え、人生100年時代の健康寿命を延ばすために、今、私たち歯科医療者が果たすべき役割を共に考えていきましょう。


主催:愛媛県歯科医師会

会場:愛媛県歯科医師会館 愛媛県松山市柳井町2丁目6-2

時間:10:00-15:30

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